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調査第二弾 犬山栗栖

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みんなのアーカイブ調査第二弾。
 
犬山・栗栖のお宅にお邪魔させていただき、10数冊の写真アルバムを拝見させていただきました。
 
1944年生まれのお父様とお母様を中心としたアルバムの他、その一世代前の1886年生まれのお爺様の写真が大切に保管されています。
 
当時、写真は今のデジタルカメラとは違い、フィルム、現像、プリント代と、何かとお金がかさむもの。
アルバムに貼られている写真は、結婚式や旅行、学校の記念行事など、何かの特別な行事のときに撮られたものが中心となりますが、そのなかにもスナップ的な写真も散見されます。(その数も結構多いので、多分、知人の方に暗室をもっていた方がいらっしゃったのではないかなと推察されます。)
 
昔の車、昔の服装、昔のポーズ。
今はなき「栗栖の渡し」や、
ツインブリッジになる前の「犬山橋」、
今のモンキーパークになる前の「自然公園」。
お爺様が出征された時代の挙国一致の様子と、
中国揚子江の写真など。
 
写真から読み取れるものはたくさんあります。
写されているものはもちろん、
写真に添えられたコメント、
写真の周りに切り貼りされた縁飾り、
家族写真のなかに突然現れる皇太子の写真等に込められた世相等々。
民俗、文化、自然、歴史、風土、想いなど、
そこは本当に宝の山です。
そして、写真があることによって紡がれる言葉がある。
 
犬山でも世代交代は進んでいて、古いお家もどんどんとなくなっています。
デジタル以前の写真の扱いに困ったら、処分の前に、ぜひご連絡を!
困ってなくても、明治・大正・昭和のアルバムや写真があれば、是非一度見せてください~。

2020年06月05日

岩田洗心館で発表しました

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岩田洗心館さんでの第17回珈琲茶会にて、「みんなのアーカイブ」についてお話させていただきました。
 
岩田洗心館創業者である岩田錦平(鈍牛)さんは、写真の愛好家でもあり、1930年代に名古屋や犬山で展覧会に写真を発表されたりもしていました。
そうした作品や試作品が『自作第壱集 千紫万紅』(1937年)として木箱にまとめられています。
 
当日はその写真も実際に拝見させていただいたり、
コミュニティー・アーカイブについてのこれまでの試みや、庶民の記録を残そうとする「綴方運動」、筑豊の炭鉱でサークル村の活動などを行った上野英信の『写真万葉録』のことなどもお話させていただきました。
 
たくさんのフィードバックもいただき、これからの活動にいかしていきたいと思います。
 
写真:『自作第壱集 千紫万紅』@岩田洗心館2階

2019年04月26日

調査第一弾

犬山にある岩田洗心館の創設者である、岩田錦平(鈍牛)さんが1930年代に撮影していた写真の調査をさせていただきました。これまでほとんど世に出たことのない写真とのこと。
当時の最先端の写真は、「新興写真」と呼ばれましたが、そうした世の中の動向もきちんとフォローしつつも、犬山の風景を題に作品を作ったりと、とても興味深い写真の数々でした。

(A.K.)

 

2019年03月26日